第9回3x3 U18日本選手権大会

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【現地レポート / DAY 1】大会開幕!DAY 1 は頂点を目指す男女4強が出そろう

2022年12月10日

 18歳以下の 3×3 日本一決定戦『第 9 回 3×3 U18 日本選手権大会』が、12月10日より大森ベルポート (東京都品川区) で開幕しました。ファイナルとなる今大会には、各都道府県予選、そして東・中・西日本エリア大会を勝ち抜いた男女各16チームが集結。3 年ぶりの有観客試合のなか、決勝トーナメントの 1 回戦と準々決勝が行われ、明日の DAY 2 に進出するベスト 4 が出そろいました。

女子は初の 4 強が 3 チーム…3×3 U17 日本代表選手も出場

(写真:4 年連続の 4 強入りを決めた KUKI GYMRATS。2 大会ぶりの優勝なるか)

 まず、女子では初の 4 強入りが 3 チームもありました。1 チーム目は岡山県作陽高校 (岡山県代表) です。CHIBA Bex (千葉県代表) との 1 回戦を 21-13 で突破すると、準々決勝では県立高崎商業高校 (群馬県代表) を 21-17 で撃破。#2 北村新菜選手によると、チームの 4 人は「高校 1 年生から、この大会に出たい思いがあった」と言います。先輩たちが、第 7 回大会 (2020年) で残した 6 位という結果を塗替えました。
 そして、ウインターカップ岡山県予選で敗れた悔しさを、今大会へぶつけたいという思いもありました。北村選手は「自分たちが全国大会でどのぐらい通用するかを試したい気持ちもあります。最後まで自分たちらしく、やり抜きたい」と、準決勝へ意気込みを見せました。

 2 チーム目は、明秀日立高校を母体とする FourCs (茨城県代表) です。1 回戦で NAKAMURA BLOOMS (福岡県代表) を 21-17 で破ると、準々決勝では昨年度優勝の岐阜女子高校 (岐阜県代表) を終盤に引き離して 15-11 で下しました。#2 長谷川蛍選手によると、3×3 への取り組みは今大会が初めて。それでもメンバー選びからチーム作りまで「自分たちで考えて活動してます」と話しました。さらに、今年10月の「FIBA 3×3 U17アジアカップ2022」で、#10 鈴木花音選手が 3×3 U17 日本代表として優勝した経験も「作戦」を立てる上で、功を奏しました。
 チームとして、ウインターカップ茨城県予選では涙を飲みましたが、長谷川選手は最後の大舞台に向けて「自分が 3 年間やってきた力をしっかり出しつつ、チーム一つになって勝ち上がれるように頑張りたい」と、活躍を誓いました。

 3 チーム目は、大阪薫英女学院高校 (大阪府代表) です。NISHIHARA OWLS (沖縄県) との 1 回戦を 21-20 で勝ち切り、準々決勝では Team Asahi (神奈川県代表) に 21-18 で競り勝ちました。2 戦ともに苦しい試合となりましたが、そんななかでも初の 3×3 で輝きを放ったのが、#46 大橋りのあ選手でした。精度の高いシュート力を武器に、チームをけん引。本人も「シュートが得意で、相手が (ディフェンスで前に) 出てきてくれたらドライブを狙えます。そういう駆け引きが楽しい」と、笑顔を見せてくれました。
 DAY 2 に向けては、SoftBank ウインターカップ2022に出場する仲間のためにも、勝利を目指します。大橋選手は「チームがウインターカップの優勝に向けて頑張っていますので、自分たちが優勝して、その (良い) 流れを持っていきたい」と、思いを語りました。

 一方で、4 年連続の 4 強入りを決めたチームもありました。KUKI GYMRATS (埼玉県代表) です。鎮西学院高校 (熊本県代表) との 1 回戦を延長の末に 17-15 で制すると、準々決勝で鳥取城北高校 (鳥取県代表) に 18-10 で快勝。#22 池田朱李選手、#8 安部成海選手の 3 年生がチームを引っ張りました。
 2 人は、昨年度の第 8 回大会で、先輩たちに続く 2 連覇を狙うなか準決勝で敗退。その経験があるだけに、今年にかける思いは人一倍強いようです。池田選手は「今年は絶対に勝ってやるという気持ちを、去年よりももっと、もっと強く持って戦ってます」と明かしました。見据えるは「日本一奪還」。池田選手は「自分たちらしく声を出して、チームメートや色々な応援してくださる人へ恩返しできるように、自分たちらしいプレーで悔いなく終われるように頑張ります」と、決意を語りました。

男子は 4 強経験が 3 チーム…北陸学院は初出場で 4 強へ進出

(写真:初出場でベスト 4 入りを果たした北陸学院。果たしてその勢いはどこまで…)

 男子は過去に 4 強入りした経験を持つチームが 3 チームを占めました。1 チーム目は、洛南高校を母体とする RACCOONS (京都府代表) です。1 回戦で LEGENDS (徳島県) に 21-10 で圧勝すると、準決勝ではstorms (長崎県代表) に 21-19 で逆転勝ち。2 年連続の準決勝へ駒を進めました。
 しかし、RACCOONS は昨年度、その準決勝で優勝した OWEN に敗戦。#16 後藤亘貴選手と#77 天野幹也選手は、当時の悔しさを知る選手たちです。後藤選手は「昨日のように覚えていると言うんですかね、ほんまに覚えています」と明かし、だからこそ DAY 2 へ向けて「悔しさを乗り越えて次やるチームに勝って、決勝へ行って優勝したい」と、意気込みます。チームとしても勝てば、SoftBank ウインターカップ2022の出場へ弾みがつくだけに、チームメートの期待も背負って頂点を目指します。

 2 チーム目は、習志野市立習志野高校 (千葉県代表) です。緊張もあって草津東高校との 1 回戦こそ 21-19 で大接戦となりますが、準々決勝では思い切りの良いプレーで岡山商科大学附属高校 (岡山県代表) に 21-6 で圧勝。2 年ぶりのベスト 4 を決めました。#2 小野瑛太郎選手は「去年、先輩たちがベスト 8 で負けてしまったので、借りを返しにこの舞台に立たせてもらいました」と、試合後に話しました。
 小野選手によると、今年のチームは「ウインターカップに出られなかった悔しい気持ち、大学で活躍したい気持ちを持ってる 4 人を、全国で勝つために集めました」とのこと。次なる目標は、第 7 回大会 と第 3 回大会で先輩たちが作った 2 位という記録越えです。「優勝を目指して頑張っていきたい」と、意気込みを語ってくれました。

 3 チーム目は、法政大学第二高校の 3 人と、法政大学 1 年生 (早生まれ) による SIMON U18 (神奈川県代表) です。SIMON.EXE (同県代表) として出場した昨年度に続く、4 強進出を決めました。1 回戦で    LEOBLACKS SAGA U18 (佐賀県代表) に 21-10、準々決勝では福岡第一 (福岡県代表) に 21-11 と、いずれも圧勝。#32 菅野汰樹選手は「コミュニケーションをしっかり取りながら、どういうことを自分たちがやっていくのか、相手へのアジャストも考えながら話し合ってやってきたことが自分たちの強み」と、チームに手ごたえを感じています。
 初優勝のかかる DAY 2 に向けても「今まで通りやり続ける」と、菅野選手に気負いはありません。神奈川県勢として、第 5 回大会で準優勝した Team with B 以上の結果を手にできるか注目です。

 そんな 3 チームと対照的に、北陸学院 (石川県代表) は初出場でベスト 4 へ駒を進めました。1 回戦で EDAMAMEN’S (山形県代表) に 21-10 で幸先よく勝利を収めると、準々決勝では昨年度優勝の OWEN に 21-19 で勝ち切りました。
 #23 森田稀羅選手によると、チームは全員が 3 年生で普段から仲が良く「国体メンバーの選考会にも選ばれた 4 人」であるとのこと。2 年連続でウインターカップを逃して「このまま引退かと思っていた」ところ、顧問の先生から今大会に続く予選大会を紹介されて、最後の挑戦を決めたと言います。チームとしては創部10年目の節目の年。森田選手は「ウインターカップに去年も行けず、今年こその気持ちがあったなか、また負けてしまって悔しい思いでした。でも 3×3 という良い機会をいただきました。全国優勝を目指したい」と、大躍進を誓いました。

 さて、男女 4 強による優勝決定戦は、明日11日 (日) 13時より始まります。ウインターカップに弾みをつけたい、悔しい思いを最後の全国大会にぶつけたいなど、高校生たちは様々な思いを胸に、コートに立ちます。
 女子から始まる準決勝では、第 1 試合が「岡山県作陽高校 vs FourCs」、第 2 試合が「KUKI GYMRATS vs 大阪薫英女学院高校」の戦いです。KUKI GYMRATS は勝ち上がれば、第 7 回大会以来、2 度目の頂点に届く可能性があり、岡山県作陽高校、FourCs、大阪薫英女学院高校は初優勝が懸かります。
 男子の準決勝では、第 1 試合が「RACCOONS vs 北陸学院」、第 2 試合が「習志野市立習志野高校 vs SIMON U18」です。全チームに初優勝のチャンスがあります。

 次世代の3×3プレーヤーたちが輝く瞬間を是非、ご注目ください。

【ライブ配信】第9回 3×3 U18 日本選手権大会 Day 2
https://www.youtube.com/watch?v=wscPEzQyi0o
 
【結果】男女DAY 1 の結果はこちらより
https://3x3japanchampionships-u18-2022.japanbasketball.jp/schedule-fin/

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